中継輸送の手引き。
本日もお越しいただき、ありがとうございます。
今回のテーマですが、国土交通省から「中継輸送の手引き」というものが出ています。
https://www.mlit.go.jp/common/001178753.pdf
ここでは、3パターンが紹介されてます。
Aパターン
トレーラー・トラクター方式
Bパターン
貨物積み替え方式
Cパターン
ドライバー交代方式
となります。
国土交通省 中継輸送の手引きより抜粋
このCパターンに関しては、物流Weekly2月15日号・物流ニッポン2月16日号にて萬運輸様と仙台配送様にて開始されるとの記事がありました。
物流Weekly・物流ニッポン参照
上記の連携では、神奈川⇄宮城間で行えわれるとの事です。
また別の会社様で既に数年前から行われている事例では、東京⇄奈良間で行われ、中継地点は浜松との事です。
Cパターンは1日で中継地点を往復する為、長時間労働を抑制し、令和6年の労働基準法改正に向けて有益であると思われます。
また、新たに車両を購入する必要がないため、Aパターンの次に取り組みやすいかと思われます。
その反面、事故や点呼の方法、運転手が乗り換える手間等がかかります。
最近ではスワップボディを採用する会社様も徐々にですが増えてきております。
スワップボディの利点は、荷台のみを入れ替えるので行き帰りが同じトラックで運行することが可能です。
その反面、新たに車両を買い替える必要があり、また双方の会社が同じ仕様に合わせなくてはいけない等のデメリットもあります。
今後は長距離輸送を取り巻く環境が厳しくなり、何かしらの対策を取る必要があります。
年々、行政処分の内容も厳しくなってきているような感じが見受けられます。
現在、国土交通省では「行政処分基準等を改正する通達案に関する意見募集について」との題名で、意見募集を行なっております。
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155210906&Mode=0
その中で、健康状態の把握等を適切に行わずに重大事故を惹起したような悪質な違反について、行政処分の対象に追加する改正と明記されております。
自身も長距離輸送ではありませんが、関東⇄関西間のフリー便の業務に携わったことがあるので、楽しさも辛さも分かります。
運転手にとって長距離輸送が好きな人にとっては残してもらいたいものですが、長距離輸送が体に及す影響、事業主サイドの運行管理を考えると、全部とは言いませんが、一部だけでも中継輸送への切り替えを考えてみてはいかがでしょうか?
当事務所では、長距離輸送の健康管理に関することで、ある企業様にある提案を考えています。
今後公表できることがありましたら、公表させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。