休業に関して、ご迷惑をおかけしました。

11月29日から12月2日まで休業となり、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

この四日間、何故休業したかと言いますと・・・

10月半ばから不整脈が出ておりまして、近くの循環器内科から紹介状を書いていただき、立川市の「独立行政法人 国立病院機構 災害医療センター」に行ったところ、「発作性心房細動」と診断され、11月29日に入院、翌30日に手術となり、12月2日に退院となりました。

手術は「カテーテルアブレーション」という手法で行われ、心臓に関する治療では体への負担が少なく、早期社会復活が見込まれるとのことで、一生投薬で過ごすよりは短期間の集中治療で完治することが可能な「カテーテルアブレーション」を選びました。

このコロナ禍の中、治療に携わってくださった医師、看護師、多くの病院関係者に心からの感謝を申し上げます。

私自身が不整脈に気づいたきっかけですが、毎日血圧と脈拍を自宅で測っていたのですが、血圧計に不整脈が起きると通知される機能があり、そのおかげでかなり初期の段階で気づくことが出来ました。

もし気付くのが遅くなり、心房細動をきっかけに心臓内に血栓ができ、血栓が脳に飛んでしまうと「脳梗塞」になります。

私自身が使っている血圧計は家庭用で4000円くらいのものです。

何故こんなに詳しく書いたかというと・・・

国土交通省自動車局が令和元年7月にに出した「自動車運送事業者における心臓疾患・大血管疾患対策ガイドライン」概要版によると、運転者の疾病により事業用自動車の運行を継続する事ができなくなった事案(平成25〜29年:計1201件)のうち、心臓疾患(心筋梗塞、心不全等)は173人で全体の14%、脳疾患(くも膜下出血・脳内出血等)は167人で14%、大動脈瘤及び解離は43人で4%と、これだけでも全体の3\1を占めています。

運転業務中の自動車事故との関連性が高い心臓疾患・大血管疾患として挙げられているのが次の通りです。

・冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)

・不整脈疾患(今回の入院がこれです)

・失神発作

・大動脈瘤・大動脈解離

・静脈血栓寒栓症(エコノミークラス症候群)

これらの疾患には予兆があるため、各運送事業者様においては、始業前点呼、終業点呼時の聞き取りで見つけやすいと思います。

また年一回の健康診断(夜勤従事者においては6ヶ月に1回)や、月1回の産業医の作業場巡視の際に従業員向けの相談時間をとっていただく、またはドライバーミーティング等で短時間でお話し願うといった取り組みも良いかと思われます。(事業主同意がある場合は、産業医の作業場巡視は2ヶ月に1回でも可)

もちろん運転手だけではなく、数ヶ月に1回、管理者、事業者向けの講習会等を開くのも良いですね。

交通事故だけにとどまらず、疾病発症による事故もドライバー、会社、第三者、荷主等々、旅客事業者においては乗客等、多くの人に甚大な被害を及ぼす恐れがあります。

貨物、旅客ともに高年齢化にある運送業界だからこそ、健康に関する出来ることは推進していただきたいと思います。

今回参考にしたガイドラインは「自動車運送事業者における心臓疾患、大血管疾患対策ガイドライン」

https://www.mlit.go.jp/common/001298068.pdf

をご覧ください。

12月に入りましたが、今年は車の流れが例年と比べて読みづらいですね・・・。

毎年この時期は、事故だけではなく故障車による事故も増えます。

くれぐれもお気をつけくださいませ。

 

 

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